ネットワークエンジニアの仕事はネットワークを構築する現場の労働業務と、保守や監視といった管理業務、管理職の立場からの開発や設計の業務が主なものとなっている。これらは能力と経験、年齢によって適切に分配される傾向があり、うまくキャリアパスを辿っていけば定年までネットワークに関わる仕事をしていくことも可能である。
ネットワークエンジニアとして仕事に就いた頃には現場での仕事が中心となり、特にネットワーク機器の運搬や設置を伴う体力的労働が含まれることからネットワークの構築を行う業務に携わることが多い。
これは現場で最新機器に直接触れる機会ともなるため、若手を育てるという意味でも役立っている。体力的な面から女性には敬遠される傾向にあるため、男性が多い職場である。
現場で十分な経験を積んだ人材は体力的な衰えも見えてくるため、担う仕事の方向性を変えることになる。管理業務に携わる道を選ぶのが一つの道であり、常時監視する必要や要事にいつでもカスタマーサービスを行えるようにする必要があるため勤務時間は長いものの、体力的な負担は比較的小さいため定年まで働くことができる。実務能力と知識があれば担える仕事であるため、女性が復職する際に担うことが期待される仕事の一つである。
一方、現場経験を生かして開発や設計を行う上位職を目指す方法もあり、門戸は狭いものの体力的要求が軽減されることから、定年まで働けるキャリアパスとなっている。
近年ではネットワークエンジニアの中でも、業界から求められるさらなるスキルを習得するためにサーバ系の専門性を高める方も少なくないようである。